ゾーンプレス

ゾーンプレスとは、ディフェンス(守備)の戦術の一つで、ゾーンディフェンスおよびプレスディフェンスのうちの一つである。

ゾーンの考えを基本としつつ、積極的にプレッシャーをかけチェックに行く戦術。そのため、ゾーンディフェンスやプレスディフェンスと比べ体力が必要で、 ディフェンスが抜かれた場合のカバーができないと簡単に得点されてしまうデメリットがある。

特徴

ディフェンスの守備エリアを各ゾーンに分けてディフェンスするゾーンディフェンスと、積極的にプレッシャーをかけていき相手に自由にプレーさせないプレッシングを組み合わせた戦術。 ボールホルダーに対して複数人で素早くプレッシャーをかけ、囲い込んでボールを奪うことを目的とする。

さらに、高いディフェンスラインとオフサイドトラップの戦術を併用することによりディフェンスのエリアをコンパクトに圧縮し相手チームのプレーエリアを著しく限定することで、 相手選手の逃げ道を奪うとともに、相手陣内の高い位置でボールを奪うことを可能にし、素早くショートカウンターに転じることができる。

この戦術を用いるには4-4-2(中盤を横一列に並べたもの)や4-3-3といったライン数の少ないフォーメーションが適切であるとされている。

しかしながら、スタミナ不足などによりプレスが効かなくなると、高いディフェンスラインの裏にある広大なスペースへ簡単にパスを出されることとなり、脆くも崩壊する。 オフサイドルールの変更もあり現在では圧倒的な効果は得られないもののディフェンスラインを少し下げ、リスクを抑えて使用される。

歴史

もとは元横浜フリューゲルスの加茂周監督によって作られた和製英語であり、ゾーンディフェンスと、プレッシングの2つの戦術が合わさったもので、この2つの言葉を結びつけて作られた言葉である。

1960年代後半、リヌス・ミケルスが率いたオランダのアヤックスとオランダ代表が用いたトータルフットボールに原型があるといわれる。 80年代末に、当時鬼才と呼ばれたアリーゴ・サッキ監督が率いたイタリアのACミランが トータルフットボールからゾーンディフェンスとプレッシングの要素を取り出し、そこに高いディフェンスラインとオフサイドトラップの戦術を組み合わせることで効果を高めた。この戦術を確立させたACミランは80年代末から90年代前半 まで世界最強を誇り、同クラブの代名詞となった。 日本ではJリーグ開幕当初、加茂周率いる横浜フリューゲルスがその戦術として売り出したことからその名称が浸透した。

余談

何故サッキがゾーンプレスを確立させたかというと当時世界最高といわれていた、サッカー史上最高の選手の一人に挙げられる、ディエゴ・マラドーナをとめるためだと話している。 それまで採用されていたマンマークディフェンスでは基本的にFWとDFが常に1対1の状況におかれるため、マラドーナをとめるためには複数のDFでマークしなければならないと考えたのだ。 当時世界最高のDFと評されたフランコ・バレージも「現役時代彼をまともにマークする事は出来なかった」と評していることからもマラドーナの凄さ、またゾーンプレスの重要性の高さが伺える。

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本書の使い方

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正面から向かってくる相手への対処とクロスの精度向上 ほか)

応用実践トレーニング

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